DNAとメンタル
DNAは人間の細胞では核の中の染色体にあり、A(アデニン)
T(チミン)G(グアニン)C(シトシン)の4種類の部品でできています。
DNAは私たちの体を作る設計図です。
DNAには書籍3万冊以上の遺伝情報が書き込まれています。
ゲノムとは、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)から合成された
言葉で、DNAのすべての遺伝情報のことです。
遺伝とは親の生物学的な特徴が子供に伝わることで、それを伝える
DNAの特定の部分が遺伝子です。
遺伝子研究の歴史は1920年代のドイツから始まります。
1940年代から米国でも開始され、1960年以降は行動遺伝子学会が
できました。学問として確立しました。
1970年代にジェンセンという心理学者が双子の研究から知能指数は
遺伝によって80%が決まるという論文を発表しました。
それを機会に世界中で双子の研究が始まります。
特に一卵性の双子は100%同じ遺伝子を持っているため、同じ両親
同じ家庭環境で育つ2人の性格、メンタルの気質、行動、知能指数
個性の違いなどあらゆる分野で研究をしました。
その結果、メンタル面と知能指数は遺伝子から来る影響は45%〜55%で
他は環境面の影響と本人の努力であることがわかりました。
双子の研究は日本でも実施されています。
東京大学では附属中学、附属高校で一般枠の入学とは別に、双子枠も
設置をして、クラスの半数は双子枠で入学しています。
ゲノム解析からDNAと教育の関係性について研究を行っています。
研究結果からの考察
上記の研究結果から考察すると、遺伝子の素地があっても、環境因子
出会う人、考え方、本人の努力で能力の発揮が変わってくるということ
です。
両親が○○だから、兄弟が○○だからという理由であきらめることなく
環境面を変えてみたり、思考の方向性、努力の方向性を変えてみると
その後の人生は大きく変わります。
野球でいえば、エンゼルスの大谷翔平選手は社会人野球選手の父親
バドミントン選手の母親の影響で、身体能力が高い遺伝子を持って
いました。
しかし、メジャーリーグ選手として活躍できる能力、才能は環境面の力
出会った人の影響、本人の思考、価値観、行動、努力です。
ゴルフの松山英樹選手も遺伝子だけの影響だけではなく、環境面
支えている人、本人の努力が大きく影響しています。
スポーツ以外でも経営者、医師、専門職の方も同じ結果です。
親から受け継ぐものは約50%で、他は環境面と本人の努力です。
メンタルトレーニング、メンタルマネジメント、メンタルコンディショニングは
自らが変えていける領域に変化を起こしていきます。
人生に直結する大きな役割を担っています。
メンタルの多様性
人類のゲノム解析はほぼ終了しています。現在では簡単にそれぞれの
人のゲノム解析がコンピューターでできます。
最新のDNA、ゲノム研究から私たちの体の設計図は、多様性に満ちて
いることが解明されました。
これはメンタル面も同一です。多様性があります。
一卵性の双子研究からも全く同じ遺伝子を持っていても、成長過程で
異なる部分を持ち、感情、思考、行動が変わり、人生の道が変わります。
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